でっぱりの大きさは一回り小さくなっています。先ほどの大きなビルと違いビルの真中に空洞部分がありません。ですからモノレール軌道が乗っていたとしてもこのビルにはホームは出来なかったと思います。
     
 この形・・・軌道が乗る為の設計でしょ!と一人で納得していたのですが・・・
 奥から二つ目のビルです。このビルにも裏通りに面して出っ張りが・・・
 もっとも西に位置するビルにきました。
 写真を良くみてもらうと、一番奥から白い大きなビル、茶色い大きなビルの順に5つのビルが通り(国道2号線)に沿って続いているのが良くわかります。 
 手前三つのビルの定礎には、昭和43年3月31日と有ります。最初に書いたように定礎にある年月日の意味が今ひとつわかっていない私ですが、おそらくモノレールの着工もしくは開業時の設計なのではないでしょうか?
 夕日を浴びて美しく光り輝く大将軍駅(高尾アパート)このままの形の末永く留めてほしいと願わずにはいられなかった。

 写真撮影しながら当時を知る人々に話を聞いて見ました。その人々に「このビル群はモノレールの駅ができる予定ビルだったのですか?」と質問したところ決まって「そんな話は聞いた事がない」という返事だった。そして「あなたの行っている駅は大将軍駅のことでしょ?」とも。ビルが出来た当初からの住民の方まで同じ意見だった。
 あまりにも意外にあっさりとした答えが返ってきて私は目の前が真っ暗になるような目標を見失ったような気がして眩暈がした。
 残念な事にモノレールが通るという計画は無かった。いや地域住民に説明や理解がされるまでの計画が無かったのかも知れない。計画は無かったのかも知れないがこれからも少しずつでも調べて行こうと思い直すと何故か晴れ晴れとした気持ちになり船場のビル群を後にした。その帰り道には夕日を浴びて黄昏色に輝く大将軍駅ビルの姿があった。

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