1974年(昭和49年)4月に営業が停止後、約30年の月日が流れ現代の姫路モノレール跡です。
「不気味だ」と思われる方が多いようですが、私には『夢の跡の遺跡』に見えます。
戦前の建造物がそうであるように、あと何十年かの月日が流れたら、保存の動きが出るのかも知れませんね。

 現在、一番姫路駅寄りに残っている橋脚です。以前は、先に4本橋脚が続き、左奥のビル付近にモノレール姫路駅がありました。(当時の写真はこちらに)
 駅といっても後に出てくる中間駅や終着駅のような立派な駅ではなくホームが一面の仮設の駅でした。非常階段のような螺旋階段でビルの3階程の高さのホームまで上がっていました。
 博覧会開催時は、乗車するのに2時間も待ったそうです。
 上の写真のちょうど反対方向の写真(手柄山方面)で、姫路駅向かう人々の通り道となっています。実際にここモノレールが走っていたと思うと、何故か胸が熱くなってきます。
 手前の桁も以前は後に続く建物のようになっていましたが、桁の撤去の為に建物部分の取り壊しが終わっています。軌道の真ん中あたりから白っぽい部分は以前は建物の中にあった部分です。 
 山陽電鉄の起動を跨ぐ部分です。安全性の為ずいぶん前に軌道は撤去されたようです。
山陽電鉄とモノレールの車両が交差する姿はすごい迫力だったでしょうね。
 線路を跨ぐのに次の橋脚までの距離が少しあいてしまうためだからでしょうか?これまでより太く上部の構造も変わっています。よく見ると軌道が残っています。
 街中にたたずむオブジェのようで
「ここにモノレールがあったのだ」と無言で主張している姿にみえます。

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