今は無き日本ロッキード・モノレール株式会社が、当時宣伝用パンフレットを製作していたと噂で聞いた事がありました。一度見てみたいと探し続けていたところ幸運にも入手することができました。
 カタログは全4ページ(表紙、裏表紙含む)からなる簡易版と、全20ページ(表紙、裏表紙含む)からなる正式版の2種類がありました。まずは簡易版からご紹介します。

 表紙はイラストとなっています。未来的で洗練された想像図です。姫路モノレールの実際の車両とカラーリングは違いますが車体の基本的なデザインは同じですね。写真をクリックすると高画質の画像がみられます。(できる限り現物に近い高画質で見て頂きたいと考えましたので約150KBもあり重いです。)
 2ページ目です。車両の主諸元一覧なっています。先頭車(片側運転席)中間車(運転席なし)両頭車(両側運転席)の3機種あったことがてとれます。特筆すべき点は最高速度は時速120km!まさに未来の高速鉄道です。
 
 3ページ目です。左の図がロッキード式の特徴である金属車輪を使用した台車の機構図です。私は鉄道の機械的な部分には疎いのではっきりとはわかりませんが安定性が良くて乗り心地がよいと宣伝しているようです。
 裏表紙です。ロッキード式の長所が延々と述られています。読んでみるとどれも納得できる内容ばかりです。
 最終章では12両編成で2分間隔運転すると1時間あたり72000人の強力な輸送能力になると謳われています。書いてある以上12両編成でも問題ないような強度実験等も行っていたに違いないでしょうから開発費は膨大だったでしょうね。そうした実験が実際には生かされることがなかったのが残念でしかたありません。


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